ライフガード北陸支社『熱中症の予防と対策』

体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移動しやすく、体温の上昇を抑えることができます。また、湿度が低ければ汗をかく事で熱が奪われ、体温を上手にコントロールする事ができます。
しかし、気温が体温より高くなると、空気中への熱の放出が難しくなるため、体温調節は発汗だけになってしまいます。真夏日に、気温が高いばかりでなく、湿度も75%以上になると、汗をかいても流れ落ちるばかりでほとんどほとんど蒸発しなくなり、発汗による体温調節ができなくなってしまいます。
このように体温を調整する機能がコントロールを失い、体温がグングン上昇してしまう障害が生じた状態が熱中症です。

熱中症の疑い!!
「めまい」「頭痛」「吐き気」「のどの渇き」「疲労感」「手足のしびれ」「だるさ」

熱中症の予防
体調を整える
睡眠不足や風邪ぎみなど、体調の悪いときは暑い日中の外出や運動、アルコールの過剰摂取は控える。
服装に注意
通気性の良い洋服を着て、外出時にはきちんと帽子をかぶりましょう。
こまめに水分補給
「のどが渇いた」と感じたときは、すでにかなりの水分不足になっていることが多いので、定期的に少しずつ水分を補給しましょう。特に夏場は汗と一緒に塩分が失われます。0.1%程度の塩水もしくはスポーツドリンクを飲むのがおすすめです。
年齢も考慮して
体内の機能が発育途中の子どもや、体力が衰えはじめた高齢者は熱中症になりやすいのです。年齢を意識して、予防を心がけてください。

熱中症になってしまったら
熱中症かも・・・と思ったらまずまっ先にしなければならない基本
涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動する。
衣類をゆるめて休む。
体を冷やす。氷や冷たい水でぬらしたタオルを手足に当てる。氷や冷たい水がない場合は、タオルやうちわ、衣服などを使ってあおぎ、風を送って冷やす。
水分を補給する。このとき、水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する。0.1%くらいの塩水か、スポーツドリンクを少しずつ何回にも分けて補給しよう。

回復後は!?
熱中症は、回復してしまえばOK、というものではありません。熱中症になった経験のある人は熱中症になりやすいともいわれています。
最近では、熱中症で体温が高くなると、大腸菌でつくられた内毒素が血液中に漏れ出て、体温が正常に戻っても体の抵抗力が弱まるという研究結果もあります。
熱中症になった後は、病院を受診して大事をとるとともに、しばらくの間は体をいたわる生活をする必要があります。「もう大丈夫!」と、翌日からまた活発に活動をはじめる等、無謀なことはしないようにしましょう。

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